アルバータ州といえばカナディアン・ロッキーへ行く観光客が大部分ですが、経済活動の中心地となっているのがカルガリー、エドモントンの2つの都市だと言えるでしょう。小麦や牛肉などの農産物、石油などの地下資源の集積地として発達した両市は、大平原の真っ只中に高層ビル街を抱え、州の政治・経済・文化の中心であることを感じさせます。

バンクーバー、トロントなど各地の主要からカルガリー国際空港(YYC)、エドモントン国際空港(YEG)に定期航空便が頻繁にあります。カルガリーの空港からダウンタウンまでは、Barlow
Trailを南に向かいます。約8kmで16th Ave.(Trans
Canada Highway)に、さらにダウンタウンへは直進です。
カナディアン・ロッキーへの玄関口として多くの観光客が訪れるカルガリーですが、大部分の訪問者はダウンタウンには立ち寄らず、すぐにバンフなどへ移動してしまいます。
人口80万人ほど、州都のエドモントンに次ぐ規模の大都市なので、ダウンタウンでのショッピングも楽しめるほか、動物園(Calgary
Zoo)やヘリテージパーク(Heritage
Park Historical
Village)などの見どころがあります。7月上旬に10日間にわたって開かれる"カウボーイのお祭り"、カルガリー・スタンピード(Calgary
Stampede)も有名です。
カナディアン・ロッキーだけではなく、恐竜博物館のあるドラムヘラー、南部のウォータートン国立公園などへの拠点としても利用できます。
空から見たカルガリーのダウンタウン
カルガリー・タワー CalgaryTower
ダウンタウンの中心にある高さ190mのタワーで、市内のあちこちから見つけられる、街のランドマークになっています。展望台からは360度の景色を見渡すことができ、東側には果てしなく広がる大平原、北西側には付近の高層ビル、西方向には晴れていれば遠くロッキー山脈を望むことができます。フロアそのものが回転するレストラン(パノラマ・ダイニング・ルーム Revolving
Panorama Dining Room)での食事はダウンタウンの夜景を見ながらのディナータイムが楽しめます。朝食やランチタイムの営業もあるので、昼の景色を眺めながらの食事も良いでしょう。ディナーは予約することをお勧めします。もう少しカジュアルなトップス・グリル(Tops
Grill)でも食事ができます。

(左)カルガリーのシンボル、カルガリータワー。 (右)タワーの展望台から眺めるダウンタウンのビル群。
カナダ・オリンピック・パーク Canada Olympic
Park
1988年に開催された冬季オリンピック・カルガリー大会のジャンプ競技場などを保存した公園。国道1号線(トランスカナダ・ハイウエイ)沿いに2つのジャンプ台が見えるので、すぐにそれと分かります。メインの建物の前には何十本ものポールが立ち、万国旗がはためいていて、オリンピックの雰囲気をかもし出しています。ギフトショップには無料で入ることができるので、観光コースの1つに加えてみるのも楽しいものです。
バンフの東約24km(車で20分)、トランスカナダ・ハイウエイ沿いにあるキャンモアの町は人口約9000人。カナディアン・ロッキー観光の宿泊地として最近訪れる人が増えているところです。キャンモア周辺でもハイキングやフィッシングなどのアウトドア・アクティビティが楽しめるほか、ヘリハイクの拠点の1つにもなっています。
町のシンボルは3つの山が姉妹のように並ぶように見えるという「スリー・シスターズ」。フィッシング・ポイントとして有名なスプレイ・レイク(Spray
Lake)に通ずるSmith-Dorrien Highwayでは、キャンモアの町を抜けるとすぐ両側にそびえ立つ岩山が迫り、ダイナミックな景色の中のドライブを楽しむことができます。
キャンモアのシンボル「スリー・シスターズ」。
人口約62万人のアルバータ州の州都。エドモントンはカナディアンロッキーの北の玄関口として、ジャスパーへのアクセスの拠点となるほか(エドモントン〜ジャスパー間は約370km、所要時間
4時間)、東部には多種の野生動物を保護しているエルク・アイランド国立公園があります。またノースウエスト準州のイエローナイフやフォートスミスなど、オーロラ観測ポイントへの乗り継ぎ空港としても重要です。
市内の見どころはアルバータ州議事堂(Alberta
Legislature Building)や、ギネスブックにも認定されているという規模の巨大ショッピングモール、「ウエスト・エドモントン・モール(West
Edmonton Mall)」があります。このモールには世界最大の室内遊園地、室内プールなどもあるので買い物以外でも十分に楽しむことができます。
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