ローレンシャン高原は、ケベック州の中〜北部に広がる広大な高原エリアで、標高数百mのなだらかな丘陵地帯に7万ともいわれる大小の湖沼が点在しています。夏は避暑やカヌー・乗馬、冬はスキーやクロスカントリーなどのアクティビティが盛んなリゾートエリアとして知られています。
中心の町の1つである、サン・サバール・デ・モンまではモントリオールから車で約1時間。一般的にローレンシャンとよばれる地域は、広大な高原のうち、南部のごく一部をさしますが、実際の(地理学上の)ローレンシャン高原は州北部まで延々と続いています。
9月中旬から10月にかけての紅葉の時期は、カエデ(シュガーメープル)やシラカバが赤や黄色に色づき、メープル街道随一と言われるほどのすばらしい景色が広がります。山の起伏がなだらかで針葉樹林の少ないカナダ東部の秋は、ロッキーなどの山岳地帯と対照的な、柔らかな表情を見せてくれます。

ローレンシャン高原の各地へは、モントリオールから一日に数本のバスがありますが、便数が限られているためレンタカーを使うのがベストです。サン・サバール・デ・モンへは、モントリオールから国道117号線、またはそれと並行して走るオートルート(Autoroute
15号線)でアクセスできます。モン・トランブランなど、この他のリゾート・タウンへも、やはりレンタカー利用が必要です。


サン・サバール・デ・モン Ste-Sauver-des-Monts
ローレンシャン高原観光の中心となる町の1つで、スキーリゾートであるモン・サン・サバールがあるので、冬期はスキーヤーでにぎわいます。人口約4000人の小さな町ですが、数多くのレストランが並ぶ食通の町とも知られており、週末にはモントリオールなどから大勢の客がやって来ます。レストランは町の中心部プリンシパル(Principale)通り沿いに集中していて、数十軒が並んでいます。モントリオールからオートルート(ハイウエイ)
15号線で北に約60km。60番出口を下ります。

サン・タデル Ste-Adele
町の中心にあるサン・タデル湖畔には高級リゾートホテル、シャンテクレアー(Hotel
Chantecler)があります。モントリオールからオートルート15号線で約60km。69番出口を下ります。また有名なリゾートホテル、エステレル(Hotel
l'Esterel)には、サン・タデルからルート370を東へ15km入った場所にあります。
サン・タガト・デ・モン Ste-Agathe-des-Monts
オートルート15号線の終着点、89番出口で下ります。またはサン・サバール・デ・モンから、国道364号線と329号線を使って行く方法もあります。こちらは道路沿いに美しい湖が多くあり、ゆっくりドライブするには、こちらがおすすめです。こちらのルートは、私たちがサン・サバールで紅葉の写真を撮っていたとき、地元の方が教えてくれたものです。

モン・トランブラン Mont-Tremblant
起伏の少ないローレンシャン高原の中で、標高960mという最も高い山、トランブラン山(Mont-Tremblant)を中心に広がる、ケベック州内随一のスキー・リゾートです。西部のウイスラー・ビレッジと同じ企業によって開発されているので、雰囲気も似た感じがあります。
夏期でもリフトを運行しているので山の上に上ることができます(料金は往復$10:1996年)。山頂にはカフェテリアもあるので、軽く食事をすることもできます。リゾートホテル、グレイ・ロックス・ホテル(Gray
Rocks)もここから近くにあります。国道117号線でサン・ジョビット
Ste-Joviteまで行き、さらに約10kmです。
http://www.tremblant.ca/

モンテベロ Montebello
セントローレンス川畔にあるモンテベロの町は、ローレンシャン高原からは離れますが、便宜上このページで紹介します。世界最大のログハウスとして知られる高級ホテル、フェアモント・シャトー・モンテベロ(Chateau
Montebello)があります。宿泊しない人も訪れる価値のあるホテルです。モンテベロへはモントリオールから110km、オタワからは約90km。

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