オンタリオ州のオタワと、川を隔てて向かい合うケベック州のハル、2つの都市からなるツイン・シティーです。
オタワ川の南岸に広がるオタワの街はカナダの首都であり、国会議事堂などの政府中枢機関が立ち並ぶ行政都市です。花や緑があふれる街並みにイギリス風の重厚な建築が建ち並ぶ、風情のある街です。首都とはいえ、産業や経済の中心地ではなく、行政機能が特化されているため、どちらかというと閑静な印象を受けます。ハルへはアレクサンドラ橋など、いくつかある橋を渡って、歩いてでも渡ることができます。州境を渡ると、英語圏からフランス語圏に変わり、道路標識や人々の会話もフランス語になります。また、オタワは春になるとチューリップが咲き乱れることでも有名です。両市の人口は併せて90万人あまり。

オタワ国際空港は市の南約18kmの位置にあります。市街地まではタクシー、レンタカーで約20km分で行くことができます。トロント、モントリオールからは空路の他、バスや鉄道の便もかなりあり、これらを利用することができます。
オタワ観光の中心となる国会議事堂やリドー運河、いくつもの博物館や美術館は徒歩で十分回れる範囲に集中しています。ハルへはバス、タクシー、レンタカーを利用するのが早くて便利でしょう。オタワ市内は川や運河がいくつもあり、また一方通行の道路も多く、車の運転にはやや面倒さを感じます。
パーラメント・ヒル Parliament Hill
オタワ川の畔にある小高い丘で、対岸にハルの街を見渡すことができます。また国会議事堂や最高裁判所などの重厚な建築物が建ち並んでいるエリアで、オタワ観光の中心地といえます。市の中心部にある数多くのホテルからは徒歩圏内にあます。ウエリントン通り(Wellington
St.)を挟んだ向かい側には、三角形のコンフェデレーション広場(Confederation
Square)があります。ここには第一次大戦などの戦没者を追悼する記念碑が建っています。パーラメント・ヒル付近は現地各ツアーの発着場所にもなっています。
おすすめ度 ★★★
国会議事堂 Parliament Buildings
首都オタワの象徴とも言える国会議事堂。夏にはロンドンのバッキンガム宮殿とも似た衛兵交代式を見ることができます。正面の広場には、1967年にカナダ連邦建国100年を記念して灯されたという「センテニアル・フレーム」があります。円形の噴水で、中央にはガスの炎が燃えており、周囲には13の州・準州の紋章が並んでいます。
おすすめ度 ★★★★

あいにく工事中だった国会議事堂 議事堂前の広場にあるセンテニアル・フレーム
リドー運河 Rideau Canal
セントローレンス川からオタワ川へ流れ出す運河で、キングストンの町からオタワまでの約200kmを結ぶ水路になっています。市街地を外れると、水路のほとんどは人工の運河と言うよりも自然の川のような流れです。オタワ市内では、このリドー運河沿いにサイクリング・ロードや散策路がもうけられ、市民が散歩している姿が見られます。また夏には運河内のクルーズをすることもできるほか、冬には運河が凍りつき、天然のスケートリンクになります。
おすすめ度 ★★★
リドー・ショッピングセンター Rideau Centre
市内中心部にある、巨大ショッピング・モール。専門店やファストフード店、カフェなどがたくさん入っています。ウエスティンやシャトー・ローリエなどの主要ホテルにも隣接しているので観光客が買い物をするのにも大変便利です。
おすすめ度 ★★★
文明博物館(ハル)
オタワ川の対岸にあるハル市の文明博物館。1989年に完成した比較的新しい博物館です。トーテムポールなど、ネイティブ・カナディアンの生活や文化を紹介した展示が充実しています。ギフトショップもあり、いろいろなみやげ物を買うことができます。
おすすめ度 ★★★★

オタワ側(パーラメント・ヒル)からハル市街を望む。中央に見えるのが文明博物館。
ガティーノ・パーク(ハル) Gatineau Park
ハル市郊外にある356km2の広大な公園。自然が豊かに残されている公園内では、メープルの森の間を通るいくつもの道があり、心地よいドライブを楽しむことができます。また丘や湖があちこちにあり、サイクリングやハイキングをする市民でにぎわうほか、秋には公園全体の木々が色づく紅葉の名所でもあります。
おすすめ度 ★★★★★

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