【0553】一旦カナダに出国することで、アメリカの滞在期間を延長することはできますか?
Q:私はいまニューヨークに住んでいます。日本からビザなしで来ている友人が、もうすぐ90日間の滞在期限に達してしまうので、ナイアガラの観光を兼ねて一旦カナダに抜け、その同日か次の日に再びアメリカに入国しようと思っています。こうしたことは可能でしょうか?
[投稿者:善蔵 さん  投稿日:2002年11月]

A:一見すると、カナダへ一旦出国すればアメリカ滞在についてはリセットされ、再びVisa Waiver (I-94W)を取得して、90日の滞在ができそうに思えますが、以前にそのような行為は難しいと聞いたことがあります(私も正しいことは分かりませんが)。アメリカ合衆国のイミグレーションが、そのような"誰でも思いつく抜け道"を放置しているとも思えませんし、不自然な出入国を繰り返すと、イミグレーションにマークされるか、違法行為として摘発される可能性があるのではないでしょうか。出入国の記録はパスポートにも、入管のコンピューターにもしっかり記録されますので、容易に見破られるでしょう。
もし正当な滞在理由があるのならば、正式にビザを申請して合法的に滞在する方法をとることをお勧めします。アメリカ国内に居ても、イミグレーションに滞在延長の申請をすることができると思いますので、試してみて下さい。ただ90日の期限が迫っているとのことですから、ビザ発給までのタイムラグを考慮して、日本に一時帰国せざるを得なくなる可能性があります。
万一オーバーステイが発覚すると、以後のアメリカ合衆国への入国ができなくなる恐れがありますので、十分にご注意下さい。
[回答者:Tom(管理者)]

ご指摘の通りだと思います。しかしバックパッカーなどの長期旅行者がVisa Waiverでアメリカとカナダの国境を行ったり来たりする場合はどうなるのでしょうか? こういう旅行者は意外とたくさんいると思いますが。
[回答者:善蔵 さん]

「Visa Waiverの期限ギリギリだけど、一旦カナダに行って帰ってくる」ということでしたら、90日の期限前にアメリカを出国して第三国に行く航空券を持っていれば特に問題はないでしょう。また一般旅行者がアメリカ/カナダ国境を行き来することについてですが、Visa Waiverの有効期間内に、出入国を繰り返すのは問題ないと思います(あまりにも異常な回数の往復は、何か疑われる可能性もあるでしょうけど)。少々極端な例ですが、シアトルから入ってバンクーバーに行き、カナディアンロッキーからモンタナに出てイエローストーンに行って、バッファローからナイアガラを経てトロントに行き、ニューヨークに行く・・・なんていう旅程も問題はないはずです。私もナイアガラでアメリカ側に渡ったり、カナダのウォータートンN.P.からグレイシャーN.P.に行ったり(いずれも日帰り)していますが、帰路の日程も確定していて航空券も持っていましたので、スムーズに越境できました。
[回答者:Tom(管理者)]

日本からの友人は私の仕事を手伝うために来ています。当初は3ヶ月で十分だと思っていたのですが、あと2ヶ月くらいはこちらにいてもらいたいのです。彼自身は物書きの仕事をしていますので、どこにいても仕事はできますから、わざわざ就労ビザを取得するという必要性もないと思うのです。こうした我々の目的(彼の新しいI-94W取得)は、もちろん国境のイミグレーションにも察知されるでしょうが、果たしてこれが問題になるのかどうかを知りたいのです。知り合いのニューヨークの弁護士に相談してみたところ、法律的にはまったく問題ないとのことですが、私が知りたいのは現実問題としてどうなのかということなのです。
[回答者:善蔵 さん]

こういったケース(ビザ書き換えのため)の国境越えの経験は無いのですが、私が聞いたことのある話で書き込みします。友人がカナダのVisitor VisaからWork Visaに切り替えるために、バスで国境(場所は忘れましたが東部の都市)を越え、アメリカのイミグレーションを通過後、その足でカナダのイミグレに行き、Work Visaを発行してもらってすぐにカナダに引き返えすというやり方で、Visaの書き換えをしました。その時の話ですが、アメリカ側はやはり厳しかったそうです。入念なパスポートチェックだったとか。
ただ、よく話に出ることですが、オフィサー次第なんです。法的には何も問題が無くても、その時のオフィサーが「ダメ」だと判断したら、腑に落ちなくてもそれはダメで、OKにはならないことが時にあります。上記に書いたのと同じ手段でWork Visaの切り替えのために国境越えをした別の人の話では、その場でWork Visaを発行してもらえず、郵送で届いたそうです。ビザが手元に来るまでに1週間ほど待たされています。ビザ発行の条件が全く同じでもオフィサーが違うとこんなに手続きにも違いが出てしまいます。なので「絶対」という保証は無いと思われた方がいいと思います。アメリカ側からとカナダ側からでは状況が違いますが、ご参考になれば幸いです。
[回答者:Anais さん]

Visa Waiverの件は、なかなか難しい話ですね。Anaisさんも書かれているように、係官しだいの可能性もありますから、たとえ他の人の「問題なかった」という体験談があっても、安心はできないということになります。厳しいオフィサーが「不法滞在を企てているのでは?」と疑っても、不思議ではないと思います。寛大な係官が「あと90日は滞在できますから」とVisa Waiverにスタンプを押してくれる可能性がある一方で、万一再入国ができなかったときにどうするか、ということも考える必要がありそうです。最悪の場合はカナダから直接日本に帰らざるを得なくなるでしょう。今回のようなケースは一般的には滅多にないことなので、オフィサーが疑いの目を向ける恐れがあると危惧するのです。もしかしたら一緒にいる善蔵さんの滞在にも影響が出やしないかと心配になります。やはり事前にイミグレーションに問い合わせるか、ビザの申請(もちろん許可されるとは限りませんが)をするのが無難ではないでしょうか。
Anaisさんのお友達のケースは、カナダのビザであることや、種類の変更(就労ビザへの)で事情は異なりますが、そのような方法での書き換えもあり得るということですね。ただ、語弊があるかもしれませんが、カナダとアメリカの場合は「他国であって他国でない」というか、単に国境を越えても、それで滞在日数をリセットできるとは限らないように思えてしまうのです。「法的に問題ない」と言っても、オフィサー次第であるというのがそれを物語っているように感じます。善蔵さんの知人の弁護士さんの話も、「イミグレーションを相手に裁判を起こして、争えば勝てる可能性がある、その法的な根拠がある」という程度のことかもしれません。入国時にスムーズに事が運ぶという保証にはならなさそうですね。
[回答者:Tom(管理者)]

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